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<アルゼンチン・ブエノスアイレス>

タンゴ

(3-2) ブエノスアイレスでタンゴ<南米編>(旅行記)


今日は夜、タンゴを楽しむ。
朝、ホテルのフロントで、タンゴショーの予約をした。
一人350ペソ。食事・飲み物・ホテルからの送迎付き。


ゆっくり起きて、ブエノスアイレスのダウンタウンのメインストリートのフロリダ通りを散策した。ここまで来ると、日本人・いや東洋人に会わない。日本人は、いかにもビジターと一目瞭然である。油断するとスリなどの格好の獲物になってしまう。サンフランシスコと大違いである。
注意しないと!

ブエノスアイレスは経済的にも大変苦労したらしく、街にはホームレスが結構いる。店やモールの前にはガードマンが必ず立っている。昔は立派だったと思える重厚な建物にも落書きが多く、通りにはゴミが落ちている。

「ブエノスアイレスは南米のパリ」
という人がいるが、とてもそんな印象は持てない。パリに失礼ではないかなとも思う。しかし、多くの建物は、外側は汚いが、中に入ると、これが同じ建物かと思うほど洗練された美しい内装になっている。さすがラテン系である。デザインのセンスには目を見張るものがある。
    地下鉄
個人的に、鉄道の駅には大変興味があるので、ブエノスアイレスの駅にも寄ってみた。長い旅路の最後に到着する終着駅である。建物は大変立派で歴史的価値のある豪華なものである。長距離列車が駅に着くと人々が押し出されるようにプラットフォームにどっと出てくる。改札口のところでは、出迎えのインデオの家族たちが目を見開いて着いた人たちの列を凝視していた。うれしい瞬間のちょっと前の光景である。

駅からは地下鉄で、ホテルの近くの5月広場まで帰った。地下鉄はワンウエイ1ペソ20セントである。日本円で35円ぐらい。公共機関とはいえ、安い。ありがたい。なお、ブエノスアイレスの地下鉄には、日本の丸ノ内線のお古の車両も走っているらしい。運が良ければ、乗れるかもしれないと期待していたが、ダメ。

地下鉄の中は、日本のような冷房車はなく、暑い。しかも、人々の汗臭いにおいが充満している。こういう体験も、旅の面白さである。地下鉄A線のプットフォームの壁は白と緑のタイルでできており、柱はアンチークな鉄柱である。なんかパリの地下鉄の雰囲気がしている。やはり、南米のパリと言っても許すか。

早めにホテルへ帰り、まだ時差ボケが少しあるのでシェスタ(お昼寝)タイム。

夜8時にタンゴショーのピックアップが来るので、シャワーを浴びて、少しおしゃれしてロビーで待つ。家内は黒のロングドレスに着替えて参加した。ロビーには他のアメリカ人のツアー客も待っていた。奥さまは、ちゃんとイブニングドレス、旦那様はネクタイにジャケットでビシッと決めていた。いつも思うのだが、こういうところは西洋人はちゃんと決める。文化の違いかもしれないが、素晴らしいことである。

あちこちのホテルからお客をピックアップして、タンゴショーの会場についた。同じような送迎の車がたくさんあるので、気をつける。帰りは84番の番号札を持って待っているので、迷わないようにと運転手に言われて車を降りる。

会場は500人が入れるほど大きい。2階席もある。名前を言って、係員に席に案内される。席に着く前に記念写真。男性は女性ダンサーと、女性は男性ダンサーとタンゴを踊るポーズをとって記念写真を撮る。後で、写真を売りに来た。写り具合を確認して、70ペソで購入。大変面白い写真なので、よいお土産になる。
     アンガスビーフ
まず、アルゼンチンの赤ワインで乾杯し、前菜・メインディッシュ・デザートを選ぶ。前菜はサーモン、メインはアルゼンチン牛のサーロインステーキ、デザートはアイスクリームを頼んだ。家内も全く同じものを注文した。せっかくアルゼンチンに来たのだから、パンパスで育った牛肉ステーキの味を確かめないと

ただ、
後でびっくりするのだが、このサーロインステーキは300グラムほどの超巨大バージョンである。こちらでは普通サイズであるが、日本人にとっては、ジャンボサイズである。長さ25センチ幅10センチ厚さ3センチもあった。でも、味はとてもジューシーで美味しい。全部は食べられなかったけど満足いたしました。

デザートが終わると、タンゴショーが始まる。初めての体験であるが、これが言葉には表現できないほど、素晴らしいものであった。
    タンゴ
男女の妖艶な息のあったセクシーなダンスである。二人の動きはまるで同一個体かとも思われるように密着し、情熱的な音楽に合わせて、舞台狭しと、リズミカルにかつスムーズに流れるように踊る特に男性が素晴らしい。「風と共に去りぬ」のレッドバトラー(古くてすいません)のようなハンサムな、オールバックの髪にレトロなダブルのスーツ姿で踊る。女性は深いスリットの入ったスカートで男性の足に絡ませながら、妖艶に踊る。1時間半があっという間の舞台であった。

話には聞いていたが、
これほど素晴らしいショーとは思わなかった。ホテルのフロントがこの劇場はブエノスアイレスで一番と言っていたが、そのとおりと信じる。
     タンゴ
これで、350ペソとは。感激して、ホテルへ。すでに夜の12時30分、すぐにベッドへバタンキュー。でも、時差の関係で遅くなりすぎてか、食事の時のエスプレッソが効き過ぎたのか、興奮しすぎたのか、なかなか寝付かれなかった。



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