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<エジプト・ホルス神殿>

エジプト

(3)アメリカ3大がっかり   (旅のコラム)


 「アメリカ3大がっかり」

ところで、検索で「世界3大がっかり」を検索してみると、
・「シンガポールのマーライオン」
・「コペンハーゲンの人魚姫像」
「ブリュッセルの小便小僧像」が出てくる。
誰が決めたと言う訳ではないが、定説になっている。

いずれも、有名な割には実物を見てみると、期待したほどの感動が得られないことによる。実物が意外と小さいのだ。

ただ、シンガポール・マーライオンの名誉のために言うと、最近、新しい巨大マーライオンがセントーサ島に作られており、これはがっかりしない。なにしろ、高さが37メートルあるし、眼からはレーザー光線を発射する。特に夜がいい。もー迫力満点。

さて、検索で「アメリカ3大がっかり」を検索してみると、なぜか出てこない。

まだ、定説がないようである。誰も決めてないようである。これはチャンスである。それでは私たちが決めてあげよう。私たちは、アメリカにいた間、忙しい間隙を縫い、アメリカ中はもちろん、カナダ・メキシコの世界遺産・国立公園・名所のほとんど制覇してきた自負がある。

その中には「チョットねー」という名所も多々あったのだ。でも、その「がっかり感」そのものも旅の思い出であるし、そこへ行かなければその感動は得られない。

それらのトップ3を「アメリカ3大がっかり」としてご報告したい

第1位:◆フォーコーナーズ (Four Corners)
 アメリカ50州の地図をご覧ください。アメリカ人の単純さ(もしくは合理的?)を現すように、州境の境界線はほとんどが直線で引かれている。でも面白いことに、十字にクロスしている境界線はたった1ケ所しかない。そこが、フォーコーナーズである。

場所は唯一4つの州境(ユタ州、コロラド州、アリゾナ州、ニュー・メキシコ州)が一点に集まる場所である。わかりやすくイメージできるように別の言い方をすると、映画「駅馬車」で有名なモニュメントバレーと、自然が創った巨大な石の橋があちこちにあるアーチーズ国立公園(映画インデイジョーンズにも出てきた)の近くにある。つまり、砂漠のど真ん中にある。大荒野の砂漠の中を3時間あまり運転してやっと到着する所にある

で、何が、がっかりかというと、そこにあるのは4州の州境を示す丸に十字印が埋め込んであるだけである。

又、ご丁寧にその脇に上から見るため(或いは撮影用)の台があり、その周りを御土産屋が囲むという風景である。印台の上に四つんばいになって、両手両足を使って、同時にアメリカの四つの州(1つの州でも大きい)にまたがって、征服感を胸に、上を向き「ニコ!」として写真に納まるとこの上ない幸せな気持ちになる。

めったにない経験をした気持ちになるが、同時に心をよぎる、思わず「So
What !? (それが何だ)」と自己問答の領域に入ってしまう。何時間もかけて此処に来た人だけが堪能できる、特別な感動に満たされるのである。
一度は行く価値があることはいうまでもない。

 シリコンバレーに帰ってから、勤め先の研究所所長にフォーコーナーズへ行ったことを話したら、彼はこう言った
それは貴重な経験ができるところへ行った。なぜなら、そこでは、
You can piss for four states at once!」     (とても訳せません)


第2位:◆プリモスロック(Plymouth rock)
 皆さん、メイフラワー号の話は知っていますよね?
そう、1620年に新天地を求めメイフラワー2世号に乗ってイギリスからやってきたピルグリムファーザーズたちが、最初に上陸した場所がプリモスだ。ボストンの南、車で約2時間のところにある市である。

彼らが最初に上陸したアメリカの土地(岩)がどうどう第2位、プリモスロックである。

ピューリタンの一派ピルグリムが信仰の自由を求めてイギリスのプリモスからこのメイフラワー号に乗ってアメリカに移住してきた、由緒ある場所、由緒ある岩である。そこらへんにころがっている岩では、決してありません。こんなに歴史的重みがあると先入観が先走ってありがたみが倍増してしまう。少なくともアメリカ人はそう思いこんでいる。

あまりありがたくて、立派な石柱に囲まれた建物の中に安置されている。その中に約2メートルほどの「プリモスロック」が展示されている。しかも、その岩にはご丁寧に到着年の「1620」という数字が彫ってある。

でも、勘のいい人はすぐ思いますよね。ホントにこの石の上に初めて上陸したの?

私たちから(少なくともアメリカ人でない人)からみると、どう見ても「単なる石!」としか思えない。写真を見てください。単なるイシですこれは。何がありがたいのか良く分からないけど、こんなところで、「So What」と言ったら、周りのアメリカ人にド突かれそうだった。変な緊張感で感動した思い出の場所である。

プリモスの町から歩いてすぐの海沿いに、メイフラワー号を再現したMayflower IIが展示されている。実際にみると、その小ささに驚く。こんなに小さい船に100人以上の人が乗りこんで、イギリスからはるばるアメリカまで旅をするなんて!

やはり初めて陸地を踏んだ時の岩「プリモスロック」は彼らの想いが入魂されているのかもしれない。


第3位:◆ローンサイプレス:「一人で頑張っている糸杉」                          (Lone Cypress)
サンフランシスコ近辺へ来たら、是非足を伸ばしてほしいところがある。そこは、モントレー、カーメルである。ゴルフ好きの方には、ぺブルビーチのあるところ、と言ったほうが早いかもしれない。とにかく美しい海岸の街である。

サンフランシスコから海岸線に沿つてハイウェイを200kmほど南下すると、真青な海に囲まれたモントレー半島に到着する。スタインベックやヘンリー・ミラーが称賛した美しさは今もそのまま。中でも北側にあるモントレー、南側に位置するカーメルは、人気リゾートとして注目を浴びている。モントレーで最も人気のあるスポットと言えば何といってもモントレーベイ水放館である。葛西臨海水族館にあるイワシの回遊槽はここを真似たものである。

クリント・イーストウッドが市長を務めていたことで話題になった町、カーメルは、ヨーロッパの小さな村のような雰囲気が漂う。特に女性には圧倒的な人気を誇るカーメルの宿泊施設は、どこもロマンチックで落ち着いた雰囲気を醸し出している。

モントレーとカーメルを結ぶシーニック観光ルート「17マイル・ドライブ」は、森と海岸を走る眺望抜群のドライブルートとして、特に有名である。美しい海岸線や森、など観光スポットが21ヶ所あり、それぞれ、丁寧に見処など説明がある。オットセイやアシカ、カモメなどがたむろしている岩、岩壁に打ち寄せる波、風雪に耐えた松などなどフィルムがいくらあっても足りない。ここは、がっかりはしない。大感動する。ただ1ヶ所、「ローンサイプレス」を除いては・・・・。

とにかく写真写りは非常に良い。太平洋の荒波にじっと耐えて、岩に上に食いしばってたった1本で、頑張って活き続ける一本杉「ローンサイプレス」。なかには、その孤独さに自分を映して感動する人もいる。だが、実際に行ってみると、岩に生えている単なる小さな糸杉である。房総半島の海岸に生えている小さな一本松と同じ。思わず言ってしまった。「So What」



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